今年75才で現役のプロスキーヤーの三浦雄一郎さんの名前を御存知の方も数多く居られる事と思います。
彼は今年5月にヒマラヤ山脈の最高峰チョモランマ(エベレスト)にスキーによる登頂を計画しています。
チョモランマの高さは8848mで富士山の二倍は優にあります。
そして8000m級の高所登山は平地に於ける通常の約3割になってしまう低酸素状態に耐えなければなりません。
この事は高山病の原因となり、それを避ける為に登頂に必要な体力を維持しながら徐々に高度を上げて身体を慣らさないといけないのです。
三浦さんは前回70才でチョモランマ登頂に成功しているのですが、
不整脈を発症してしまいます。
その後順天堂大学の医療チームと共同で、低酸素時に自分の身体の細胞がどう反応するかを調べたり、不整脈の治療を行って来ました。
そしてその成果を今回の再度の登頂に生かし、
高度医療のサポートを受け登山計画が立てられました。
三浦さんは前回、不整脈を発症して意識を失う程の状態に陥りながらも念願の頂上に立ったそうですが、そのとき空は雲に覆われ景色は余り望めませんでした。
その時三浦さんは「エベレストの女神が『次は晴れた日にいらっしゃい』と言っているのかな」と思ったそうです。
三月卒業式のシーズンです。
三浦さんは自身が校長を務めるクラーク記念国際高校(本校は北海道 深川市)の芦屋キャンパスの卒業式に出席、次の様な祝辞を述べて激励しています。
「人生はある意味山登りと同じで、どの山にどんな登り方をするかで変わってくる。時には歯を食いしばり、又時には重い荷物を降ろして一休みしてもいい。夢に向かって一歩一歩頑張って下さい」と。
75才という高齢でチョモランマ(エベレスト)のような高い山登りに挑戦する、夢に向かって日々努力を重ねている三浦さんらしい言葉です。
今度はきっと晴れて女神にも会える事でしょう。